「そらまめ」(蚕豆)

秋口に種子をまき、春一番に芽をのばし、四〜五月にかわいい花をつけます。「おいしいのは三日間」と言われるほど味が変わりやすいので、さやつきの新鮮なものを求めてください。
夏、暑くなりますとビールがおいしくなります。一般にこのビールのおつまみとして使われておりますが、やはり蚕豆は夏ならではのものです。蚕豆は秋口に種子を蒔き、寒い冬の間、雪の下でじっと耐え、春一番に芽をのばし4〜5月頃になりますとかわいい花をつけます。ずいぶん古くから栽培されてきたようで、空に向ってさやがつくので「空豆」と言う名がつけられたと言われています。「そらまめはおいしいのは三日間だけ」と言われるほど、味の良い時期が短いですから、できるだけ新鮮なものを求める事です。また、さやから出しますと、すぐかたくなり、味も変わってしまいますから、さやつきを求めるようにされるとよろしいでしょう。さやがきれいな緑色をしていて、背筋の部分が茶色に変色してないものが、若くて良質なものです。茹でる時、黒い筋のある反対側に、まめの縁にそって丁寧に浅い切り目を入れてから茹でますと簡単にむけます。また、きれいな緑色の甘煮に仕上げたい時は、さやと薄皮を除いて、下茹でしないで直接に、だし汁、みりん、砂糖、塩少々で煮るときれいです。また、出始めのものは、皮が薄くやわらかですから、皮のまま煮ても大丈夫です。そらまめはでんぷん、たんぱく質、主成分ですが、ビタミンA効力、カロチン、Cも多く含まれています。